【遺言】自筆証書遺言とは?

自筆証書遺言とは、その名のとおり、『自筆で書く遺言』です。

 

紙と筆記具があれば、いつでもどこでも書くことができるという点では便利です。

 

しかし、自分で書く遺言であるがゆえに、民法で定められた次の約束を守らなければ、せっかく書いた遺言も無効になってしまいます。


全文を手書きする

パソコンで作って出力したものやビデオレターのようなものは、法的に有効な遺言とはいえません。


→【関連ブログ記事】手書きの遺言に「図面」をつけることができるのか?

 

きちんと日付を手書きする

平成24年6月吉日や6月1日と月日だけのものもいけません。

日付は、遺言が複数あった場合にどちらが有効かを判断するために、

また 遺言が書かれた日に遺言を書く能力があったのかを判断するために書く必要があります。 

 

ちなみに、

  平成21年1月1日付の「すべての財産を長男に相続させる」との遺言と

 平成22年1月1日付の「すべての財産を二男に相続させる」という遺言が

見つかった場合は、平成22年の遺言が優先することになります。


氏名を手書きして、印を押す

氏名は通常、戸籍上のものを書くでしょう。実印である必要はありません

 

書き間違って訂正する場合、民法に定める訂正方法に従う

通常、書き間違った時には、二重線で消して、場合によってはそこに訂正印を押して正しい文字を書く
といった方法で訂正すると思います。

 

しかし、自筆証書遺言の場合は、この訂正方法では無効(訂正がなかった)とされます。

 

自筆証書遺言の訂正方法は、とても厳格な手続きとなっています。

面倒でも、最初から書き直すことをお勧めします

(わたしも実際に自分の遺言を自筆証書遺言で書きました。

 そのとき、一部書き間違ったので、面倒でしたが最初から書き直しました。 )

 

あと、自筆証書遺言を書く際の約束事ではありませんが、遺言を書いた方が亡くなった後、

相続人などはその遺言を家庭裁判所に提出して、検認の手続きをしなければなりません。


裁判所の写真.jpg

 

自筆証書遺言を書かれたら、ご家族などに検認のことをお話ししておくと、

ご自分の遺言に書いた想いがスムーズに実現されることでしょう。

 

また、検認手続きには、

  「遺言を書いた方の生まれてから亡くなるまでの一連の戸籍」

が必要です。遺言と一緒に戸籍を添えておくと相続人は喜ばれるでしょう。(なお、過去の戸籍謄本などには、有効期限はありません。)

 

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